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『阿賀に生きる』

12月2日(木)~17日(金) 16:50~18:45 ※水休み
(1992年製作/115分/日本/ドキュメンタリー)※日本語字幕・音声ガイドあり

◆舞台挨拶を開催しました!
12月5日(日) 16時50分の回上映後
ゲスト:
田嶋いづみさん(「水俣」を子どもたちに伝えるネットワーク代表、音声ガイド制作 /リアル登壇)
小林茂さん(『阿賀に生きる』撮影 /リモート登壇)
トークレポートはこちら↓
https://twitter.com/cinemachupki/status/1469626778809696258
〜〜ゲストプロフィール〜〜
小林茂(映画監督・カメラマン)
1954年、新潟県生まれ。福祉ドキュメンタリー映画の祖ともいえる柳澤壽男監督に師事。『阿賀に生きる』の撮影により日本映画撮影監督協会第1回JSC賞受賞。重症心身障害児(者)施設
「びわこ学園」を描いた『わたしの季節』により文化庁映画大賞、毎日映画コンクール記録文化映画賞、山路ふみ子福祉映画賞など受賞。ほか監督作品に『こどものそら』『ちょっと青空』『チョコラ!』『風の波紋』など。性虐待をテーマに『魂のきせき』(仮)を制作中。和光大学特任教授。

田嶋いづみ
1955年生。神奈川県相模原市在住。 2000年4月〈「水俣」を子どもたちに伝えるネットワーク>(略称・伝えるネット)設立より、代表・首都圏窓口担当。 「伝えることはまちづくり」の評価を受け、伝えるネットは2006年田尻賞を受賞。 2010年、「写真展 水俣を見た7人の写真家たち」窓口巡回開催に際し「視覚障がい者と見る写真展」を実現。 と同時に『チョコラ!』の音声ガイドづくりをきっかけとして、同年5月音声サポート部会立ち上げ。 2012年、伝えるネットの相模原メンバーを中心にまちづくりのNPO「ここずっと」を立ち上げ、理事長就任。 これまでに、相模原市内公立小学校5年生を中心に「水俣」にともに学んだ子どもたちは3万人を超える。

ドキュメンタリー映画の常識を打ち破り、当時異例のロードショー公開を実現!
国内外のドキュメンタリー映画祭各賞を総なめにした映画史に残る傑作が、いま未来を問いかける
ドキュメンタリー映画の開拓者、佐藤真の初監督作品・『阿賀に生きる』。
1992年当時、映画館でドキュメンタリー映画がロードショーで上映されることがなかった時代、異例ともいえるロードショー公開がなされ、第24回スイス・ニヨン国際ドキュメンタリー映画祭で銀賞ほか4賞受賞、山形国際ドキュメンタリー映画祭優秀賞受賞、フランス・ベルフォール映画祭最優秀ドキュメンタリー賞、サンダンス・フィルム・フェスティバルIN TOKYOグランプリ受賞など、名だたるドキュメンタリー映画祭で最高賞を次々獲得。
新潟水俣病という社会的なテーマを根底に据えながらも、そこからはみ出す人間の命の賛歌をまるごと収め、世界中に大きな感動を与えました。
豊かな暮らしとは何か その答えがここにある
新潟県の大河である阿賀野川。映画の主役は3組の老夫婦。 かつては鮭漁の名人で田んぼを守り続ける長谷川芳男さんとミヤエさん、200隻以上の川舟を造ってきた誇り高き舟大工・遠藤武さんとミキさん、餅つき職人で仲良し夫婦の加藤作ニさんとキソさん。
佐藤監督ら7人のスタッフは、3年にわたり川の流域に住み込み、田植えを手伝い、酒を呑みかわし、阿賀の人々の暮らしに寄り添って撮影しました。
長谷川さん夫婦は雨の日も稲を刈る。元船頭の帆苅周弥さんが阿賀野川に吹く風の話を語る。その帆苅さんが会長を務める「水俣病患者の会」の活動。鹿瀬町の夏祭り。長谷川さんがかつて行っていた鮭漁の自慢話。囲炉裏を囲んでの酒宴。季節の川魚や山の幸を前に、唄を歌い酔いどれ話しに花が咲く。舟作りをやめて5年もたつ遠藤さんの仕事場。新潟水俣病の裁判史上はじめて、労働者の立場から水銀垂れ流しの実態を証言した江花豊栄さんの話。やがて遠藤さんははじめて弟子を取って川舟造りを教えるようになり、また天正川の漁師たちが、長谷川さんの鉤釣り漁を再び行うという、夢の実現を手伝ってくれる。
生きる喜びに溢れた豊かな暮らしが映し撮られた生の記録は、全国から支持を得て1400人余りのカンパを集めて完成。日本全国で上映され、自らの人生と風土を見直す賛辞がうずまき一大ブームを巻き起こしました。 自然とともに生きる人間の力強さを描いた本作は、いま未来への一筋の光を指し示すでしょう。
 
監督・編集:佐藤真
撮影:小林茂
録音:鈴木彰二
音楽:経麻朗
整音:久保田幸雄
助監督:熊倉克久
ナレーター:鈴木彰二
配給:太秦

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