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今月の上映

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11月17日(日) 9:30〜11:07/18日(月)~23日(土) 10:00~11:37/24日(日)~30日(土) 12:30~14:07 *水曜休映

『私は憎まない』<世界をとどける映画祭>

2024年製作/92分/カナダ・フランス合作/ドキュメンタリー
平和と人間の尊厳を追求するガザ出身医師の誓い。
3人の愛娘を殺されながらも共存の可能性を信じ、平和と人間の尊厳を追求するガザ出身の医師イゼルディン・アブラエーシュ博士に迫ったドキュメンタリー。
ガザ地区の貧困地域出身で、パレスチナ人としてイスラエルの病院で働く初の医師となったアブラエーシュ博士。産婦人科でイスラエル人とパレスチナ人両方の赤ちゃんの誕生に携わる彼は、病院で命が平等なように、外の世界でも同じく人々は平等であるべきだと、医療で分断に橋を架けようとしてきた。しかし2009年1月、自宅がイスラエル軍による砲撃を受け、3人の娘と姪が命を落としてしまう。
砲撃直後、博士の涙の叫びはイスラエルのテレビで生放送されたが、翌日になると彼はテレビカメラを前に憎しみではなく共存について語り始める。決して復讐心や憎しみを持たない博士の赦しと和解の精神は世界中の人々に感動を与え、自伝「それでも、私は憎まない あるガザの医師が払った平和への代償」は世界的ベストセラーとなった。しかし2023年10月7日のハマスによるイスラエルへの攻撃、それ以降のイスラエルによるガザへの攻撃を経て、彼の信念は再び試されることになる。
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11月17日(日)~19日(火) 12時00分~13時34分

『それでも僕は帰る シリア 若者たちが求め続けたふるさと』<世界をとどける映画祭>

2013年製作/89分/シリア・ドイツ合作/ドキュメンタリー
世界中の兄弟たちよ
この叫びを無視するというのか?

中東シリアで祖国の民主化を求めて戦う若者たちの姿をとらえたドキュメンタリー。2011年にアラブから始まった民主化運動の波を受け、2人のシリア人青年が立ち上がった。サッカーのユース代表チームで活躍していた19歳のバセットは、そのカリスマ性で若者たちの心をつかみ、民主化運動のリーダーになる。一方、彼の友人であるカメラマンのオサマは、デモの様子を撮影してインターネットで公開することで民主化運動を広げようとする。非暴力の抵抗運動を続けていた彼らだったが、12年2月に状況は一変。政府軍の攻撃により、ホムスで170人もの市民が殺害された。政府との対話が不可能であることを知ったバセットたちは、武器を手に取り命がけの戦いに身を投じる。11年夏より彼らの活動を追ってきたシリア人監督タラール・デルキが、今なお戦いの中で生きる彼らの姿をありのままに映し出す。サンダンス映画祭ワールドシネマドキュメンタリー部門でグランプリを獲得。
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11月21日(木)~23日(土) 12時00分~13時34分

『バベルの学校』<世界をとどける映画祭>

2013年製作/89分/フランス/ドキュメンタリー
違ってたっていい。
違ってるからいい。

24人の生徒、20の国籍、24のストーリー。
フランス中を感動に包んだドキュメンタリー。
アイルランド、セネガル、ブラジル、モロッコ、中国…。世界中から11歳から15歳の子どもたちがフランスにやって来た。これから1年間、パリ市内にある中学校の同じ適応クラスで一緒に過ごすことになる。 24名の生徒、20の国籍…。この世界の縮図のような多文化学級で、フランスで新生活を始めたばかりの十代の彼らが見せてくれる無邪気さ、熱意、そして悩み。果たして宗教の違いや国籍の違いを乗り越えて友情を育むことは出来るのだろうか。そんな先入観をいい意味で裏切り、私たちに未来への希望を見せてくれる作品。
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11月17日(日)~23日(土) 14:00~15:39 / 11月24日(日)~30日(土) 14:25~16:04 *水曜休映

サヘル・ローズ初監督作品『花束』<世界をとどける映画祭>

2024年製作/94分/日本/ドキュメンタリー
煌びやかな日本が抱える大きな闇
その犠牲になっているコドモたち
その当事者である彼等が見つめる一筋の光とは?
大人が幸せじゃないと、子どもは幸せになれない
大人が救われ、子どもがいつも笑顔でいられる世界を願っている

これほど【あらすじ】を書くのが難しい映画があっただろうか? これほど【演技】という言葉が当てはまらない映画があっただろうか? 映画であって、映画ではない 物語というものは存在しない ドキュメンタリーと、ノンフィクションと、ドラマ これらを融合させた実験映画と云うべきなのか? それとも言葉とお芝居による記億映画とでも云うべきか?
8人の少年少女が主人公である 誰ひとり役者ではない 一見、どこにでもいる普通の少年少女たち ・・・・だが
彼らは幼少期、思春期に普通とは言い難い体験をしている 彼等が児童養護施設で過ごした記憶を辿ると 彼等自身、忘れ難い瞬間(ひととき)があった 奪われた時間 怯え続けた日々の中で 彼等が望んだもの その忘れ難い瞬間を カメラの前で彼等自身が演じていく 主人公たちが実際に生きてきた痕跡を辿る 記憶の断片を表現する 全てのコドモが 生まれてきたこの世界で祝福されるべきだ ・・・・けど 現代の日本では叶わぬ希望となりつつある 煌びやかな日本が抱える大きな闇 その犠牲になっているコドモたち その当事者である彼等が見つめる一筋の光とは? 憎むことを放棄し、 人を許し、 そして・・・・愛されたい 大人が幸せじゃないと、子どもは幸せになれない 大人が救われ、子どもがいつも笑顔でいられる世界を願っている
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11月17日(日)~23日(土) 16:10~18:06 / 11月24日(日)~30日(土) 10:00~11:56 *水曜休映

『掘る女 縄文人の落とし物』

2022年製作/111分/日本/ドキュメンタリー
夢中になれることが、人生をこんなに豊かにする。
土臭くてラヴリーな発掘ドキュメンタリー

2021年7月に「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産に登録され、再評価が進む縄文文化。今から約1万6千年〜3千年前に作られた奇妙なデザインの土器や、どこか可愛げのある造形の土偶の謎は、多くの現代人を惹き付けてやまない。しかし、本作が光を当てるのは、その「発掘」に魅せられた女性たち。『≒草間彌生 わたし大好き』『氷の花火 山口小夜子』が話題となった松本貴子監督の最新作は、縄文遺跡の発掘調査に携わる女性たちを3年間にわたって記録したドキュメンタリー。男仕事と思われがちな遺跡発掘で、汗だくになりながらスコップを地面に這わせる彼女たちが、あなたを縄文時代へと誘う。ナレーションは「銀河鉄道999」のメーテル役で知られる池田昌子が担当。
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10月31日(木)~16日(土) 15:55~17:45 / 11月17日(日)~23日(土) 18:30~20:20 *水曜休映

『ぼくが生きてる、ふたつの世界』

2024年製作/105分/G/日本
伝えられない想いがあふれだす―。
「そこのみにて光輝く」「きみはいい子」などで国内外から高く評価されてきた呉美保監督が9年ぶりに長編映画のメガホンをとり、作家・エッセイストの五十嵐大による自伝的エッセイ「ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと」を映画化。「キングダム」シリーズの吉沢亮が主演を務め、きこえない母ときこえる息子が織りなす物語を繊細なタッチで描く。
宮城県の小さな港町。耳のきこえない両親のもとで愛情を受けて育った五十嵐大にとって、幼い頃は母の“通訳”をすることもふつうの日常だった。しかし成長するとともに、周囲から特別視されることに戸惑いやいら立ちを感じるようになり、母の明るさすら疎ましくなっていく。複雑な心情を持て余したまま20歳になった大は逃げるように上京し、誰も自分の生い立ちを知らない大都会でアルバイト生活を始めるが……。
母役の忍足亜希子や父役の今井彰人をはじめ、ろう者の登場人物にはすべてろう者の俳優を起用。「正欲」の港岳彦が脚本を手がけた。
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11月24日(日)~26日(火) 16時30分~18時08分

『燃えあがる女性記者たち』<世界をとどける映画祭>

2021年製作/93分/インド/ドキュメンタリー/ヒンディー語/ドキュメンタリー
たくさんの人に知ってほしい。
世の中のために書く、女性記者のことを。

インド北部のウッタル・プラデーシュ州で、アウトカーストとして差別を受けるダリトの女性たちが立ち上げた新聞社「カバル・ラハリヤ」。 独立した草の根メディアとして、大手メディアが注目しない農村の生活や開発など地方自治の問題を報道し続けてきた「カバル・ラハリヤ」は、紙媒体からSNSとYouTubeの発信を主とするデジタルメディアとして新しい挑戦を始める。ペンをスマートフォンに持ちかえた彼女たちは、貧困と階層、そしてジェンダーという多重の差別や偏見、さらには命の危険すらある暴力的な状況のなか、怯まず粘り強く小さな声を取材していく。
知識も経験も豊富な「カバル・ラハリヤ」主任記者のミーラは、ニュースのデジタル化に戸惑う仲間を励ましながらも、自身の子育てと夫の無理解に苦慮している。有望記者のスニータは、意欲も能力の十分だが、家族と世間からの結婚の圧力に疲弊し、新人のシャームカリは、自分の取材力に自信が持てなくなっていた。それぞれの悩みを抱えながらも徐々に記者としての取材方法を獲得していったミーラたちは、次々と生活の問題の先にある反社会勢力の存在や警察の怠慢などをあきらかにしていく。やがて、彼女たちの発信するニュースは、インド各地へと波紋のような広がりを見せるのだった――。
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『ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記』ポスター画像
11月28日(木)~30日(土) 16時30分~18時21分

『ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記』<世界をとどける映画祭>

2020年製作/106分/日本/ドキュメンタリー
とどいてほしい ひとりの少女が紡いだ言葉。
あなたが知らない 沖縄の明るさの向こう側。

沖縄の言葉、ウチナーグチには「悲しい」という言葉はない。 それに近い言葉は「肝(ちむ)ぐりさ」。誰かの心の痛みを自分の悲しみとして一緒に胸を痛めること。 それがウチナーンチュの心、ちむぐりさ。
そんな沖縄に、ひとりの少女がやってきた。北国・能登半島で生まれ育った、坂本菜の花さん、15歳。 彼女が通うのは、フリースクール・珊瑚舎スコーレ。既存の教育の枠に捉われない個性的な教育と、お年寄りも共に学ぶユニークな学校だ。 70年あまり前の戦争で学校に通えなかったお年寄りとの交流を通して彼女は、沖縄ではいまなお戦争が続いていることを肌で感じとっていく。
次々に起こる基地から派生する事件や事故。それとは対照的に流れる学校での穏やかな時間。 こうした日々を、彼女は故郷の新聞コラム「菜の花の沖縄日記」(北陸中日新聞)に書き続けた。
「おじぃ なぜ明るいの?」。疑問から始まった日記は、菜の花さんが自分の目で見て感じることを大切に、自分にできることは何かを考え続けた旅物語だった。
少女がみた沖縄の素顔とは―。
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『まぜこぜ一座殺人事件』ポスタービジュアル
11月24日(日)~30日(土) 18時45分~20時22分 *27日(水)休映

『まぜこぜ⼀座殺⼈事件〜まつりのあとのあとのまつり〜』

2024年製作/92分/日本
日本初、覚悟を決めたマイノリティパフォーマーたちの奇跡の共演。前代未聞の社会派コメディサスペンス!

特性あるプロのパフォーマー集団「まぜこぜ一座」は、舞台「歌雪姫と七人のこびとーず」終演後、関係者と共に打ち上げ会場に集っていた。興奮と談笑の中で、座長の東ちづるの楽屋から悲鳴が響く。座員たちが駆けつけると、そこには首を絞められて息絶えた東の姿——。
殺人事件をきっかけに、車椅子ユーザー、発達障害、全盲、ダウン症、聾、こびとなど、特性を活かして活躍するマイノリティパフォーマーたちの本音と疑問、怒りと笑いが爆発する。
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