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過去のアーカイブ

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11月24日(日)~26日(火) 16時30分~18時08分

『燃えあがる女性記者たち』<世界をとどける映画祭>

2021年製作/93分/インド/ドキュメンタリー/ヒンディー語/ドキュメンタリー
たくさんの人に知ってほしい。
世の中のために書く、女性記者のことを。

インド北部のウッタル・プラデーシュ州で、アウトカーストとして差別を受けるダリトの女性たちが立ち上げた新聞社「カバル・ラハリヤ」。 独立した草の根メディアとして、大手メディアが注目しない農村の生活や開発など地方自治の問題を報道し続けてきた「カバル・ラハリヤ」は、紙媒体からSNSとYouTubeの発信を主とするデジタルメディアとして新しい挑戦を始める。ペンをスマートフォンに持ちかえた彼女たちは、貧困と階層、そしてジェンダーという多重の差別や偏見、さらには命の危険すらある暴力的な状況のなか、怯まず粘り強く小さな声を取材していく。
知識も経験も豊富な「カバル・ラハリヤ」主任記者のミーラは、ニュースのデジタル化に戸惑う仲間を励ましながらも、自身の子育てと夫の無理解に苦慮している。有望記者のスニータは、意欲も能力の十分だが、家族と世間からの結婚の圧力に疲弊し、新人のシャームカリは、自分の取材力に自信が持てなくなっていた。それぞれの悩みを抱えながらも徐々に記者としての取材方法を獲得していったミーラたちは、次々と生活の問題の先にある反社会勢力の存在や警察の怠慢などをあきらかにしていく。やがて、彼女たちの発信するニュースは、インド各地へと波紋のような広がりを見せるのだった――。
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『ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記』ポスター画像
11月28日(木)~30日(土) 16時30分~18時21分

『ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記』<世界をとどける映画祭>

2020年製作/106分/日本/ドキュメンタリー
とどいてほしい ひとりの少女が紡いだ言葉。
あなたが知らない 沖縄の明るさの向こう側。

沖縄の言葉、ウチナーグチには「悲しい」という言葉はない。 それに近い言葉は「肝(ちむ)ぐりさ」。誰かの心の痛みを自分の悲しみとして一緒に胸を痛めること。 それがウチナーンチュの心、ちむぐりさ。
そんな沖縄に、ひとりの少女がやってきた。北国・能登半島で生まれ育った、坂本菜の花さん、15歳。 彼女が通うのは、フリースクール・珊瑚舎スコーレ。既存の教育の枠に捉われない個性的な教育と、お年寄りも共に学ぶユニークな学校だ。 70年あまり前の戦争で学校に通えなかったお年寄りとの交流を通して彼女は、沖縄ではいまなお戦争が続いていることを肌で感じとっていく。
次々に起こる基地から派生する事件や事故。それとは対照的に流れる学校での穏やかな時間。 こうした日々を、彼女は故郷の新聞コラム「菜の花の沖縄日記」(北陸中日新聞)に書き続けた。
「おじぃ なぜ明るいの?」。疑問から始まった日記は、菜の花さんが自分の目で見て感じることを大切に、自分にできることは何かを考え続けた旅物語だった。
少女がみた沖縄の素顔とは―。
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『まぜこぜ一座殺人事件』ポスタービジュアル
11月24日(日)~30日(土) 18時45分~20時22分 *27日(水)休映

『まぜこぜ⼀座殺⼈事件〜まつりのあとのあとのまつり〜』

2024年製作/92分/日本
日本初、覚悟を決めたマイノリティパフォーマーたちの奇跡の共演。前代未聞の社会派コメディサスペンス!

特性あるプロのパフォーマー集団「まぜこぜ一座」は、舞台「歌雪姫と七人のこびとーず」終演後、関係者と共に打ち上げ会場に集っていた。興奮と談笑の中で、座長の東ちづるの楽屋から悲鳴が響く。座員たちが駆けつけると、そこには首を絞められて息絶えた東の姿——。
殺人事件をきっかけに、車椅子ユーザー、発達障害、全盲、ダウン症、聾、こびとなど、特性を活かして活躍するマイノリティパフォーマーたちの本音と疑問、怒りと笑いが爆発する。
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11月17日(日)~19日(火) 12時00分~13時34分

『それでも僕は帰る シリア 若者たちが求め続けたふるさと』<世界をとどける映画祭>

2013年製作/89分/シリア・ドイツ合作/ドキュメンタリー
世界中の兄弟たちよ
この叫びを無視するというのか?

中東シリアで祖国の民主化を求めて戦う若者たちの姿をとらえたドキュメンタリー。2011年にアラブから始まった民主化運動の波を受け、2人のシリア人青年が立ち上がった。サッカーのユース代表チームで活躍していた19歳のバセットは、そのカリスマ性で若者たちの心をつかみ、民主化運動のリーダーになる。一方、彼の友人であるカメラマンのオサマは、デモの様子を撮影してインターネットで公開することで民主化運動を広げようとする。非暴力の抵抗運動を続けていた彼らだったが、12年2月に状況は一変。政府軍の攻撃により、ホムスで170人もの市民が殺害された。政府との対話が不可能であることを知ったバセットたちは、武器を手に取り命がけの戦いに身を投じる。11年夏より彼らの活動を追ってきたシリア人監督タラール・デルキが、今なお戦いの中で生きる彼らの姿をありのままに映し出す。サンダンス映画祭ワールドシネマドキュメンタリー部門でグランプリを獲得。
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11月21日(木)~23日(土) 12時00分~13時34分

『バベルの学校』<世界をとどける映画祭>

2013年製作/89分/フランス/ドキュメンタリー
違ってたっていい。
違ってるからいい。

24人の生徒、20の国籍、24のストーリー。
フランス中を感動に包んだドキュメンタリー。
アイルランド、セネガル、ブラジル、モロッコ、中国…。世界中から11歳から15歳の子どもたちがフランスにやって来た。これから1年間、パリ市内にある中学校の同じ適応クラスで一緒に過ごすことになる。 24名の生徒、20の国籍…。この世界の縮図のような多文化学級で、フランスで新生活を始めたばかりの十代の彼らが見せてくれる無邪気さ、熱意、そして悩み。果たして宗教の違いや国籍の違いを乗り越えて友情を育むことは出来るのだろうか。そんな先入観をいい意味で裏切り、私たちに未来への希望を見せてくれる作品。
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10月31日(木)~16日(土) 15:55~17:45 / 11月17日(日)~23日(土) 18:30~20:20 *水曜休映

『ぼくが生きてる、ふたつの世界』

2024年製作/105分/G/日本
伝えられない想いがあふれだす―。
「そこのみにて光輝く」「きみはいい子」などで国内外から高く評価されてきた呉美保監督が9年ぶりに長編映画のメガホンをとり、作家・エッセイストの五十嵐大による自伝的エッセイ「ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと」を映画化。「キングダム」シリーズの吉沢亮が主演を務め、きこえない母ときこえる息子が織りなす物語を繊細なタッチで描く。
宮城県の小さな港町。耳のきこえない両親のもとで愛情を受けて育った五十嵐大にとって、幼い頃は母の“通訳”をすることもふつうの日常だった。しかし成長するとともに、周囲から特別視されることに戸惑いやいら立ちを感じるようになり、母の明るさすら疎ましくなっていく。複雑な心情を持て余したまま20歳になった大は逃げるように上京し、誰も自分の生い立ちを知らない大都会でアルバイト生活を始めるが……。
母役の忍足亜希子や父役の今井彰人をはじめ、ろう者の登場人物にはすべてろう者の俳優を起用。「正欲」の港岳彦が脚本を手がけた。
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12月8日(日)~14日(土) 14時15分~16時02分 *11日(水)休映

『ぼくたちの哲学教室』<世界をとどける映画祭>

2021年製作/106分/アイルランド・イギリス・ベルギー・フランス合作/ドキュメンタリー
人生は正解のない問いの連続
考えて、考えて、歩む

 北アイルランド、ベルファストにあるホーリークロス男子小学校。ここでは「哲学」が主要科目になっている。エルヴィス・プレスリーを愛し、威厳と愛嬌を兼ね備えたケヴィン校長は言う。「どんな意見にも価値がある」と。彼の教えのもと、子どもたちは異なる立場の意見に耳を傾けながら、自らの思考を整理し、言葉にしていく。授業に集中できない子や、喧嘩を繰り返す子には、先生たちが常に共感を示し、さりげなく対話を持ちかける。自らの内にある不安や怒り、衝動に気づき、コントロールすることが、生徒たちの身を守る何よりの武器となるとケヴィン校長は知っている。かつて暴力で問題解決を図ってきた後悔と挫折から、新たな憎しみの連鎖を生み出さないために、彼が導き出した1つの答えが哲学の授業なのだ。
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12月5日(木)~7日(土) 16時50分~18時28分

『タリナイ』<世界をとどける映画祭>

2018年製作/93分/日本/ドキュメンタリー
忘れた環礁は、憶えている
太平洋戦争時にマーシャル諸島で命を落とした日本人兵士の息子が、父が最期を過ごした地を訪れる姿を記録したドキュメンタリー。太平洋戦争中、日本の委任統治下にあったマーシャル諸島では2万人の日本兵が死亡した。その中のひとり、佐藤冨五郎さんも飢えで命を落とすが、冨五郎さんが死の直前まで書き続けていた日記は戦後、戦友の手により家族のもとに届けられる。2歳で父親と別れ、74歳になった息子の佐藤勉さんは2016年4月、日記を手がかりに、マーシャル諸島に住んだことのある若者2人に案内役を頼み、父の最期の地を巡る。旧日本軍の建物など、いまだ多くの戦跡が残るマーシャル諸島の地を巡る佐藤さんの旅を通して、「タリナイ」が意味するものなどを描き出していく。監督は、これが初監督作となる大川史織。大川監督と同い年で、タレントやラジオパーソナリティとして活躍する藤岡みなみがプロデューサーを務めた。
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ビッグ・リトル・ファーム
12月8日(日)~14日(土) 12時10分~13時46分 *11日(水)休映

『ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方』<世界をとどける映画祭>

2018年製作/91分/アメリカ/ドキュメンタリー
\アンコール上映!/
大自然と共に”究極の農場”を作る、
8年間の夫婦の奮闘を追った奇跡のドキュメンタリー。

殺処分寸前で保護した愛犬のトッド。 その鳴き声が原因で大都会ロサンゼルスのアパートを追い出されたジョンとモリー。料理家の妻は、本当に体にいい食べ物を育てるため、夫婦で郊外へと移り住むことを決心する。しかし、そこに広がっていたのは200エーカー(東京ドーム約17個分)もの荒れ果てた農地だった―。
時に、大自然の厳しさに翻弄されながらも、そのメッセージに耳を傾け、命のサイクルを学び、愛しい動物や植物たちと未来への希望に満ちた究極に美しい農場を創りあげていく―。自然を愛する夫婦が夢を追う8年間の奮闘を描いた感動の軌跡。
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12月15日(日)~31日(火) 10時00分~11時40分 *18日,25日(水)休映

『あなたのおみとり』

2024年製作/95分/日本/ドキュメンタリー
今日も一日、がんばりました。
家での最期を希望した父と、看取りを決意した母。
息子のカメラが映し出す、戸惑いと焦燥、驚きと喜び、感謝と労い…。
生と死に向き合う日々をありのままにみつめたドキュメンタリー。

40日余りにわたる両親の最後の日々をみつめたのは、『東京干潟』(2019)、『たまねこ、たまびと』(2022)などで自然と人間との結びつきを描き続けてきた映画監督の村上浩康。介護生活を続ける両親と積極的に関わりたいとの思いから回し始めたカメラには、「老老介護」「オレオレ詐欺」といった高齢者を取り巻く社会問題や、花や虫などの様々な命が映り込む。高齢化が進み続ける日本で介護や看取りは他人事ではなく、「看取り難民」という言葉も生まれている。いつ何が起こり、いつ終わるのかもわからない日常をどう生きるか。不思議な爽快感にあふれた、ある看取りの記録。
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10月1日(火)~10月15日(火) 10時00分~12時43分 *2日,9日,16日(水)休映

『正義の行方』

2024年製作/158分/日本
いまも〈真相〉は、あの森を彷徨さまよう「飯塚事件」とは何だったのか?
1992年に福岡県飯塚市で2人の女児が殺害された「飯塚事件」。DNA型鑑定などによって犯人とされた久間三千年(くまみちとし)は、2006年に最高裁で死刑が確定、2008年に福岡拘置所で刑死した。“異例の早さ”だった。翌年には冤罪を訴える再審請求が提起され、事件の余波はいまなお続いている。
本作は、弁護士、警察官、新聞記者という立場を異にする当事者たちが語る−−−−時に激しく対立する〈真実〉と〈正義〉を突き合わせながら事件の全体像を多面的に描き、やがてこの国の司法の姿を浮き彫りにしていく。
誰の〈真実〉が本当・・なのか? 誰の〈正義〉が正しい・・・のか?
スクリーンを見つめる私たちは、深く暗い迷宮のなかで、人が人を裁くことの重さと向き合うことになる。
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10月1日(火)~10月15日(火) 13時10分~14時56分 *2日,9日,16(水)休映

『かいじゅう』

2024年製作/101分/日本
画家・西村一成 一年の記録
 一成さんは ふぅーっとタバコの煙を吐くと立ち上がり、耳栓をしてから、巨大なキャンバスの前に立つ。長い間黙って何かを見つめている。「何が起きるのだろうか ?」僕がカメラを手に緊張していると、突如、一成さんが絵筆を握り立ち上がる。「うぅー」と唸り声を上げながら、アクリル絵の具をたっぷりとつけた筆をキャンバスに叩きつける。目の前になんだかわからない模様が現れた。唸り声とともに、何度も何度も繰り返し絵筆を振るう姿を夢中になって撮影していると......いつのまにかキャンバスには「顔」のようなものが浮かびあがり、その目はじっとこっちを見つめていた。一成さんが家族以外に創作の現場を見せたのは、この日が初めてだったという。
あれから 1 年、僕は西村家に通い続けた。午前中 1 時間だけの撮影は、2 時間 3 時間...と伸びていき、2 泊 3 日で撮影したこともあった。カメラはただただ回り続け、西村一成の日常は 1 本の映画になった。映画のタイトルは甥っ子がつけた一成さんのあだ名にした。
『かいじゅう』

★10/3より劇場近くのギャラリーOGUMAGにて西村一成さんの作品展開催!10/5は雑談型鑑賞会もあります!
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