8月1日(日)~15日(日) 15:10〜18:09 <水曜休>
(2019年/179分/日本)※日本語字幕・音声ガイドあり
また見つかった。
何がだ?
永遠。
尾道の海辺にある唯一の映画館「瀬戸内キネマ」が、閉館を迎えた。 嵐の夜となった最終日のプログラムは、「日本の戦争映画大特集」のオールナイト上映。 上映がはじまると、映画を観ていた青年の毬男、鳳介、茂は、突然劇場を襲った稲妻の閃光に包まれ、スクリーンの世界にタイムリープする。
江戸時代から、乱世の幕末、戊辰戦争、日中戦争、太平洋戦争の沖縄……3人は、次第に自分たちが上映中の「戦争映画」の世界を旅していることに気づく。そして戦争の歴史の変遷に伴って、映画の技術もまた白黒サイレント、トーキーから総天然色へと進化し移り変わる。
3人は、映画の中で出会った、希子、一美、和子ら無垢なヒロインたちが、戦争の犠牲となっていく姿を目の当たりにしていく。 3人にとって映画は「虚構(嘘)の世界」だが、彼女たちにとっては「現実(真)の世界」。 彼らにも「戦争」が、リアルなものとして迫ってくる。
そして、舞台は原爆投下前夜の広島へ――。 そこで出会ったのは看板女優の園井惠子が率いる移動劇団「桜隊」だった。 3人の青年は、「桜隊」を救うため運命を変えようと奔走するのだが……!?
映画は未来を変えられる──!!
巨匠大林宣彦監督の遺作であり、新しい世代へと託すメッセージ。
エネルギッシュなパワーが爆発する、誰も体験したことがないエンタテインメント。
戦争の歴史を辿りながら、無声映画、トーキー、アクション、ミュージカルと様々な映画表現を展開していく。
メインキャストとして、銀幕の世界へタイムリープする3人の若い男を、厚木拓郎、細山田隆人、細田善彦が演じ、 3人の男たちそれぞれの運命のヒロインを本作が映画初出演となる吉田玲、 大林組初参加の成海璃子、前作に続く出演となる山崎紘菜が演じている。
また、本作の物語の核となる移動劇団「桜隊」の看板女優を、近年の大林作品を支える常盤貴子が演じる。
また、本作の物語の核となる移動劇団「桜隊」の看板女優を、近年の大林作品を支える常盤貴子が演じる。
メインキャストのほか、小林稔侍、高橋幸宏、白石加代子、尾美としのり、武田鉄矢、南原清隆、片岡鶴太郎、柄本時生、村田雄浩、稲垣吾郎、蛭子能収、浅野忠信、伊藤歩、品川徹、入江若葉、渡辺裕之、手塚眞、犬童一心、根岸季衣、中江有里、笹野高史、本郷壮二郎、川上麻衣子、満島真之介、大森嘉之、渡辺えり、窪塚俊介、長塚圭史、寺島咲、犬塚弘など、
大林組常連から、初出演のキャストまで、大林監督の“映画への情熱“と“平和への想い”を受け止め、さまざまな分野からキャストとして参加。 さらに、本作のポスタービジュアルは、日本を代表するアートディレクターの森本千絵が手がけている。
「自由に生きよ、それが平和の証だ」と父に言われ、当て所も無く18歳で上京した僕に、形見代りに持たせてくれた8ミリ映画を用い、銀座の画廊の一角で自作の8ミリ映画を上映した所、「新しきフィルム・アーチスト誕生」と世界から認定され、以降60年間テレビCM演出を資金に個人映画を創り続けて来ました。東宝映画からの招きで、門外漢が初めてメジャーの撮影所内で撮った『HOUSE/ハウス』から、ジャンルを選択すれば如何なる純文学も商業映画になり得ると学び、あの太平洋戦争の純真な軍国少年であった体験を元に、様々なジャンルの映画にその思いを潜めつつ「厭戦映画」を作り続けて来ました。
「売れない作家の女房になる覚悟」で61年間、僕の映画を支え「私が最初の観客よ」と世界と僕の映画を結びながら共に生きて来た大林恭子と、11歳で『HOUSE/ハウス』の原案者に名を連ねた長女千茱萸、ご亭主の絵の作家森泉岳土、そして親しい旧・新の世代の仲間たちと、今日も映画作りに励んでおります。時代はいつか、個人映画ばかりになり、僕が願った映画作りの世になりました。その個人の自由と権力者の不自由の証を、愉しんで下されば、と。僕の正体が炙り出されれば、愉しいかな。 (大林宣彦監督コメント 公式HPより)
監督:大林宣彦
脚本:大林宣彦、内藤忠司、小中和哉
製作協力:大林恭子
配給:アスミック・エース
脚本:大林宣彦、内藤忠司、小中和哉
製作協力:大林恭子
配給:アスミック・エース
出演:厚木拓郎、細山田隆人、細田善彦、吉田玲、成海璃子、高崎幸宏、武田鉄矢、片岡鶴太郎、浅野忠信、稲垣吾郎 他