Facebookアイコン Twitterアイコン YouTubeアイコン Instagramアイコン Noteアイコン

『海辺の映画館〜キネマの玉手箱』

8月1日(日)~15日(日) 15:10〜18:09 <水曜休>
(2019年/179分/日本)※日本語字幕・音声ガイドあり

またつかった。
がだ?
遠。
 
尾道の海辺にある唯一の映画館「瀬戸内キネマ」が、閉館を迎えた。 嵐の夜となった最終日のプログラムは、「日本の戦争映画大特集」のオールナイト上映。 上映がはじまると、映画を観ていた青年の毬男、鳳介、茂は、突然劇場を襲った稲妻の閃光に包まれ、スクリーンの世界にタイムリープする。
江戸時代から、乱世の幕末、戊辰戦争、日中戦争、太平洋戦争の沖縄……3人は、次第に自分たちが上映中の「戦争映画」の世界を旅していることに気づく。そして戦争の歴史の変遷に伴って、映画の技術もまた白黒サイレント、トーキーから総天然色へと進化し移り変わる。
3人は、映画の中で出会った、希子、一美、和子ら無垢なヒロインたちが、戦争の犠牲となっていく姿を目の当たりにしていく。 3人にとって映画は「虚構(嘘)の世界」だが、彼女たちにとっては「現実(真)の世界」。 彼らにも「戦争」が、リアルなものとして迫ってくる。
 
そして、舞台は原爆投下前夜の広島へ――。 そこで出会ったのは看板女優の園井惠子が率いる移動劇団「桜隊」だった。 3人の青年は、「桜隊」を救うため運命を変えようと奔走するのだが……!?
 
映画は未来を変えられる──!!
巨匠大林宣彦監督の遺作であり、新しい世代へと託すメッセージ。
エネルギッシュなパワーが爆発する、誰も体験したことがないエンタテインメント。
戦争の歴史を辿りながら、無声映画、トーキー、アクション、ミュージカルと様々な映画表現を展開していく。
 
 
 
メインキャストとして、銀幕の世界へタイムリープする3人の若い男を、厚木拓郎、細山田隆人、細田善彦が演じ、 3人の男たちそれぞれの運命のヒロインを本作が映画初出演となる吉田玲、 大林組初参加の成海璃子、前作に続く出演となる山崎紘菜が演じている。
また、本作の物語の核となる移動劇団「桜隊」の看板女優を、近年の大林作品を支える
常盤貴子が演じる。
メインキャストのほか、小林稔侍、高橋幸宏、白石加代子、尾美としのり、武田鉄矢、南原清隆、片岡鶴太郎、柄本時生、村田雄浩、稲垣吾郎、蛭子能収、浅野忠信、伊藤歩、品川徹、入江若葉、渡辺裕之、手塚眞、犬童一心、根岸季衣、中江有里、笹野高史、本郷壮二郎、川上麻衣子、満島真之介、大森嘉之、渡辺えり、窪塚俊介、長塚圭史、寺島咲、犬塚弘など、
大林組常連から、初出演のキャストまで、大林監督の“映画への情熱“と“平和への想い”を受け止め、さまざまな分野からキャストとして参加。 さらに、本作のポスタービジュアルは、日本を代表するアートディレクターの森本千絵が手がけている。


「自由に生きよ、それが平和の証だ」と父に言われ、当て所も無く18歳で上京した僕に、形見代りに持たせてくれた8ミリ映画を用い、銀座の画廊の一角で自作の8ミリ映画を上映した所、「新しきフィルム・アーチスト誕生」と世界から認定され、以降60年間テレビCM演出を資金に個人映画を創り続けて来ました。東宝映画からの招きで、門外漢が初めてメジャーの撮影所内で撮った『HOUSE/ハウス』から、ジャンルを選択すれば如何なる純文学も商業映画になり得ると学び、あの太平洋戦争の純真な軍国少年であった体験を元に、様々なジャンルの映画にその思いを潜めつつ「厭戦映画」を作り続けて来ました。
「売れない作家の女房になる覚悟」で61年間、僕の映画を支え「私が最初の観客よ」と世界と僕の映画を結びながら共に生きて来た大林恭子と、11歳で『HOUSE/ハウス』の原案者に名を連ねた長女千茱萸、ご亭主の絵の作家森泉岳土、そして親しい旧・新の世代の仲間たちと、今日も映画作りに励んでおります。時代はいつか、個人映画ばかりになり、僕が願った映画作りの世になりました。その個人の自由と権力者の不自由の証を、愉しんで下されば、と。僕の正体が炙り出されれば、愉しいかな。 (大林宣彦監督コメント 公式HPより)
 
 
監督:大林宣彦
脚本:大林宣彦、内藤忠司、小中和哉
製作協力:大林恭子
配給:アスミック・エース
出演:厚木拓郎、細山田隆人、細田善彦、吉田玲、成海璃子、高崎幸宏、武田鉄矢、片岡鶴太郎、浅野忠信、稲垣吾郎 他

同じ月の上映作品

『ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記』ポスター画像
★アンコール上映!8月1日〜15日 10:30〜12:16 *水曜休

『ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記』

2020年製作/106分/日本/ドキュメンタリー
とどいてほしい ひとりの少女が紡いだ言葉。あなたが知らない 沖縄の明るさの向こう側。沖縄の言葉、ウチナーグチには「悲しい」という言葉はない。それに近い言葉は、誰かの心の痛みを自分の悲しみとして一緒に胸を痛めること「肝(ちむ)ぐりさ」。北国から沖縄のフリースクールにやってきた15歳の少女・坂本菜の花さんと彼女の日記から、沖縄の素顔に近づくドキュメンタリー。★8/9(月)上映後、平良いずみ監督リモートトークあり!
詳細ページ
『この世界の片隅に』ポスター
・8月1日(日)~15日(日) 12:40〜14:48 *水曜休 ・8月11日(水) 片渕監督バースデイ上映 10:30~12:38

『この世界の片隅に』

2016年製作/128分/日本
「ありがとう この世界の片隅にうちを見つけてくれて」 昭和19年2月、すずさんは日本一の軍港の街、呉へとお嫁にやって来る。 見知らぬ土地で、海軍勤務の文官・北條周作の妻となったすずさんの日々が始まった。配給物資が減っても、すずさんは工夫を凝らして食卓をにぎわせ、衣服を作り直し、時には好きな絵を描き、人と出会い、毎日のくらしを積み重ねていく。昭和20年3月。呉は空襲にさらされ、すずさんが大切にしていたものが失われていく。それでも毎日は続く。そして、昭和20年の夏がやってくる――。
詳細ページ
『漁港の肉子ちゃん』ポスター
8月16日(月)~31日(火) 10:30~12:07 *水曜休

『漁港の肉子ちゃん』

2021年製作/97分/日本
「” 普通が一番ええのやで ” 肉子ちゃんが幸せを届けます。」 母娘のふたり家族、肉子ちゃんとキクコ。食いしん坊で能天気な肉子ちゃんは、情にあつくて惚れっぽいから、すぐ男にだまされる。小学5年生、多感なお年頃のキクコは、そんな母のことが最近ちょっと恥ずかしい。共通点なし、漁港の船に住む母娘の秘密が明らかになるとき、ふたりに最高の奇跡が訪れる。 原作は第152回直木賞を受賞した西加奈子のベストセラー小説。企画・プロデュースは明石家さんま。声優に大竹しのぶ、『鬼滅の刃』の花江夏樹。アニメーション制作はSTUDIO4℃。
詳細ページ
『アルプススタンドのはしの方』ポスター
8月16日(月)~31日(火) 12:40~13:55 *水曜休

『アルプススタンドのはしの方』

2020年製作/75分/日本
「そこは、輝けない私たちの ちょっとだけ輝ける特等席。」 夏の甲子園一回戦。5回表になって演劇部の安田と田宮が応援にやってくる。ルールもわからない2人が座ったのは観客席の端っこ、アルプス席。元野球部の藤野と、成績上位の秀才宮下とともにそれなりに応援する4人。それぞれの想いが交差し、先の読めない試合展開と共にいつしか熱を帯びていく……。野球部たちの青春とは一線を画す、彼らの青春ストーリーがそこにある!アンコール上映です!
詳細ページ