物理的・心理的に遠い国・地域のことでも、その土地の人たちと丁寧に向き合って「配給する=届ける・伝える」人がいてくれたら、近くに感じられるようになる。そして一緒にその「声」を大切にしたくなる。
そんな私自身が体験してきたことを、他の人とも分かち合いたいと思って編んだのが番籍『世界を配給する人びと』です。2024年要の刊行を記念して、本に込めた想いとリンクする映画の特集上映を、日本初のユニバーサルシアター、シネマ・チュプキ・タバタさんと開催させてもらえることになりました!
知らない世界と出会って新しい関心の扉が開くワクワク感。さまざまな違いを越えて愛情と敬意をもってつながる人間関係にある安心感。多様な「生きる意味」にふれることで湧いてくる勇気。そうしたものを映画と本からぜひ受けとっていただけたらうれしいです。-編著者・アーヤ監
<世界をとどける映画祭>
「世界を配給する人々」(アーヤ藍 編著/春眠舎 刊)
刊行記念・【11月17日〜12月14日】特別上映月間
アーヤ藍さんの書籍「世界を配給する人々」の刊行を記念して、出版の春眠舎さん・アーヤさんと共に1ヶ月間の特集上映を行わせていただくこととなりました。
「世界を配給する人々」は、日本と「遠い」国と繋がる5人の方へのインタビューを軸に、そのライフストーリーから、「一番遠くにあるものを引き寄せてつなぐ力」を伝えてくれる一冊です。
そして本から広がって、全12本の映画を集めた特集上映が決定しました。
チュプキ縁の映画やアフタートークも交え、
一本一本の映画が、書籍で語られることが、それぞれが織り重なっていくラインナップとなっております。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。
もちろん、劇場でも書籍を販売いたします!
●「世界を配給する人びと 遠いところの声を聴く」書籍情報
『世界を配給する人びと 遠いところの声を聴く』
https://shunminsha.stores.jp/items/667a599c91f26e0130c9226d
アーヤ藍 編著 2024年 春眠舎 刊
四六判 228ページ 並製
ISBN:978-4-911232-00-2
一番遠くにあるものを引き寄せてつなぐ力。
彼らはなぜ”遠いところ”と強く結びついたのか。 語られてこなかった声をどのように届けているのか。 シリア、マーシャル、マダガスカル、ウガンダ、グリーンランドとつながる5人のライフストーリー。 映画配給に携わってきた編者が見た、世界の重なり合い。 映画の仕事にまつわるコラムも多数収録。
「いくつかの強国の関係史だけを知ることが、世界史を学ぶということではないはずです。 弱国史という仮想のジャンルは、〈聞く〉ことでスタートするでしょう。 「ほんとうは日本との関係が深い国」と認識を新たにすること、そこにも素敵な隣人たちがいると知ることが、ひとつのゴールになるでしょう。」
(もうひとつの「はじめに」ーー岡田林太郎「〈弱国史〉概論」より抜粋)
1〈優しきひとさらい〉と出会うシリア 斉藤亮平
2〈憶えている〉環礁、マーシャル 大川史織
3 時の止まった島、マダガスカル 武末克久
4 気取らない国、ウガンダ 大平和希子
5「動物の楽園」に暮らす、北極民族 遠藤励
コラム「映画配給と私」 アーヤ藍
もうひとつの「はじめに」ーー〈弱国史〉概論 岡田林太郎
アーヤ藍(あーや・あい)
1990年生まれ、長野県育ち。慶應義塾大学総合政策学部卒業。在学中にアラビア語の研修で訪れたシリアが帰国直後に内戦状態になり、シリアのために何かしたいという思いから、社会問題をテーマにした映画の配給宣伝を行うユナイテッドピープル株式会社に入社。同社取締役副社長を務める。2018年に独立。「映画探検家」として、映画の配給・宣伝サポート、映画イベントの企画運営、雑誌・ウェブでのコラム執筆などを行う。アーヤはシリアでもらった名前。
■□■ 特別上映スケジュール ■□■
◆全ての作品に、音声ガイドと日本語字幕がつきます。
音声ガイドは各座席のコントローラーにイヤホンをさしてお聞き頂けます。
イヤホンはご持参可、お持ちでなくても受付で貸し出ししております。
小さな劇場ですのでご来場の際はご予約をお勧めします。
WEB予約には決済機能はついていません。
ご不都合や体調不良の際は、キャンセル処理をお願いします。
※どなたでもご利用いただける、親子鑑賞室( https://chupki.jpn.org/gallery ) 、車椅子スペースのご予約はお電話、メール、FAXにて承ります。
TEL・FAX 03-6240-8480(水曜休/10:00~)
cinema.chupki@gmail.com
※上映中、上映予定の作品の予告編は入れ替え時間に上映しています。
※座席の3列目までは肘掛つきソファタイプ、最後列は脚付き座椅子タイプのシートとなります。
【 11月17日(日)〜11月23日(土) 】 *20日(水)休映
① 10時00分〜11時37分 『私は憎まない』(92分) ←17日(日)のみ9:30より上映・アフタートーク付
② 11/17-19・12時00分〜13時34分 『それでも僕は帰る シリア 若者たちが求め続けたふるさと』(89分)
②’ 11/21-23・12時00分〜13時34分 『バベルの学校』(89分)
③ 14時00分~15時39分 『花束』(94分)
【 11月24日(日)〜11月30日(土) 】 *27日(水)休映
① 12時30分〜14時07分 『私は憎まない』(92分)
② 14時25分〜16時04分 『花束』(94分)
③ 11/24-26・16時30分~18時08分 『燃え上がる女性記者たち』(93分)
③’ 11/28-30・16時30分~18時21分 『ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記』(106分)
【12月1日(日)~12月7日(土)】 *4日(水)休映
① 12/1-3・15時00分〜17時45分 『この空の花 長岡花火物語』(160分)
①’ 12/5-7・15時00分〜16時35分 『劇場版 荒野に希望の灯をともす』(90分)
②’ 12/5-7・16時50分〜18時28分 『タリナイ』(93分)
③ 18時45分~20時30分 『keememej』(100分)
【12月8日(日)~12月14日(土)】 *11日(水)休映
① 12時10分〜13時46分 『ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方』(91分)
② 14時15分〜16時02分 『ぼくたちの哲学教室』(102分)
③ 16時25分~18時00分 『劇場版 荒野に希望の灯をともす』(90分)
◆上映後、舞台挨拶のお知らせ◆
各回上映後の開催となります。
11月17日(日) | 『私は憎まない』 高橋知里さん(NPOパルシック パレスチナ事務所代表) 『それでも僕は帰る』 大川史織さん(春眠舎)&アーヤ藍さん(特集上映企画者) |
11月19日(火) | 『それでも僕は帰る』 アーヤ藍さん(特集上映企画者) |
11月21日(木) | 『バベルの学校』 善元幸夫さん(特定非営利活動法人チャプチョアカデミー 理事) |
11月24日(日) | 『花束』 サヘル・ローズさん(上映作品監督・俳優) |
11月26日(火) | 『燃えあがる女性記者たち』 竹内麻子さん(毎日新聞記者) |
11月30日(土) | 『ちむぐりさ』 平良いずみさん(上映作品監督) |
12月1日(日) | 『keememej』 大川史織さん(上映作品監督) 『この空の花 長岡花火物語』 大林千茱萸さん(映画家・料理家) |
12月2日(月) | 『keememej』 渡辺三奈さん(字幕制作者(SDH/クローズドキャプション))、大川史織さん |
12月3日(火) | 『keememej』 末松洋介さん(Marshalls Japan Construction Company従業員) |
12月7日(土) | 『タリナイ』 大川史織さん(上映作品監督) 『keememej』 大川史織さん(上映作品監督) |
12月8日(日) | 『ビッグ・リトル・ファーム』 遠藤励さん(写真家) |
12月12日(木) | 『ビッグ・リトル・ファーム』 武末克久さん(合同会社Co•En Corporation 代表) |
12月14日(土) | 『ぼくたちの哲学教室』 谷津賢二さん(映画監督/日本電波ニュース社カメラマン) 『劇場版 荒野に希望の灯をともす』 谷津賢二さん(上映作品監督/日本電波ニュース社カメラマン) |
※トークのみのご予約は承っておりません。
※耳のご不自由な方には、トークの文字通訳(UDトーク)でサポートします。
ご希望の方はご予約後、cinema.chupki@gmail.comまでご連絡ください。
※難聴のお客様には、マイクの音を増幅させて舞台挨拶の内容をお聴きいただけるようにいたします。
スタッフまでお申し付けください。
※舞台挨拶のある回は12チケット、サポーター割引適用外となります。
※登壇者は予告なしに変更する場合がございます。予めご了承願います。
◆基本料金
一般 1,700円/シニア (60才以上)1,300円/学生・ユース(22才以下) 1,000円/中学生以下 500円/チュプキサポーター会員(一般1,500円、シニア1,100円)/介助者無料/未就学児無料
*2024年4月より料金を改定し、「一般」「シニア」共に200円の値上げとなります。何卒ご了承いただけますよう、お願い申し上げます。
※当館の料金制度について https://chupki.jpn.org/about
◉キャッシュレス決済もご利用いただけます。クレジットカード、交通系IC、QUICPay、ID、PayPayがご利用いただけます。
ご来場の前に
■新型コロナウイルス感染予防対策について、皆様のご理解とご協力をお願いします。
・お客様のマスク着用は任意とさせていただきます。咳エチケットにご協力ください。
・こまめな手洗い、手指消毒をお願いいたします。
・上映中のシアター内での飲食は、より良い映画鑑賞環境のため、お飲み物のみとさせていただきます。
・詳しくはこちら https://chupki.jpn.org/archives/5862
・予約サイト:https://coubic.com/chupki/booking_pages
・電話/FAX:03-6240-8480
ほか、サポートが必要な場合、車椅子スペースのご利用、親子鑑賞室のご利用もご相談ください。
・少し広めのスペースはありますが、電動タイプなどサイズの大きい車椅子には対応していません。
・多目的トイレはではありません。※最寄りの多目的トイレ →JR田端駅北口構内 https://wc.jp47.net/d12147.html
※多目的ではないが、車椅子対応トイレ →新田端大橋下公園トイレ 東京都北区東田端1-17 ( https://kitashakyo.or.jp/map/facility/detail/148/more_toilets )
田端駅は地上より高い位置にあります。
北口改札を出て右へ、花壇、銅像がある広場のような道を進むと右手に旧ホテルメッツがあります。
手前に階段、奥にエレベーターがあり、地上まで降ります。
降りて直進、左折、道路に出ますので、歩道を左折し、150mほど直進。小さな信号を渡り、「天ぷら二美」と米屋の間の道が商店街です。道なりに150mほど、右手の青いひさしが劇場です。