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今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は
自分は、この映画を観て、自分の身の回りの人たちが今まで通りいつも近くにいること、突然いなくなってしまうことについて思いを巡らせました。家族、恋人、友達… これからも当たり前に続いていくであろうと無意識のうちに思い込み、敢えて意識することもない身の回りの人たちと共に歩むはずの未来も、全く保証されているものではなく、日々の生活の中での細かい要素(例 : 無事故)が幾重にも重なった上で実現されるものなのではないでしょうか。おそらく映画の本質的な感想とは少しずれていますが、以上のようなことについて考えたことで、日々の悩みが軽くなり、前向きになることができました。
今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は
小西に片思いをするさっちゃんの思いや、妹を突然亡くした花の思いが、長回しのシーンを通して痛いほど伝わってきた。映画全体を通して、とにかく心理描写の細かさに心を打たれた。
傘やお団子で武装をするといった、自意識とむきあう行動を描いているところも好きだった。
今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は
印象的だったのは雨と風の音。
さっちゃんの長い長い台詞は、遠回りでも自分の言葉で真っ直ぐな小西への気持ちが痛いほど伝わってきて、素直にその気持ちに向き合って吐露する姿が凛としていて綺麗に思えた。最後に小西が能動的に気持ちに向き合って行動に移す流れに少し勇気付けられたような気すらする。
ライフイズビューティフル
ずっと観たいと思っていた作品でした。大学の友人に勧められて知ったのがきっかけで、ストーリーどころか年代も、ジャンルさえも知らずにチケットを取りましたが、観終わった今はそれで良かったと思います。
陽気で豊かな生活の中で、グイドが起こす素敵なハプニングとミラクルにあっという間に世界観に惹き込まれた前半から一転し、後半ではコンクリートと汚れたベッドという現実から笑顔で息子を守る父親としてのグイドの姿に心が震えました。息子が最後まで身体的にだけではなく、心までも傷つかずに生き延びたのは、ひとえにグイドの愛の強さであると思います。戦争の影が忍び寄る現代でこそ観るべき作品だと感じました。
今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は
作品全体として「水」に関係する描写が繊細に描かれていた。雨、傘、涙、銭湯、水族館。雨は小西の感情の、傘は小西の孤独の、銭湯はさっちゃんと小西の関係のアイコンになっている。特に雨と傘は、それの有無で小西の心情の善し悪しがわかるのがおもしろい。
私も雨の日は気分が上がらないし、傘をさしている時は周囲の目を気にすることはない。
そんな毎日でも、これからは「今日の空が一番好き」と思って過ごしたくなる作品だった。