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ジェンダー・マリアージュ
カリフォルニア州で同性婚再合法化の為に、本当に多くの市民や弁護士たちが関わってきたという過程が丁寧に描かれていて、全体的に明るく勇気をもらう内容だったので、人にお勧めしたい。裁判に勝利した時の関係者の笑顔と涙で、私ももらい泣きしそうになる。また、保守派だが同性婚に賛成の弁護士がかつての敵と協力する姿にはイデオロギーの対立を克服する希望を感じた。もともと保守派だった人たちが徐々に考えを改めてトレラントになってゆく所から、人は変われるのだと実感した。
ふたりのまま
私自身レズビアン当事者なのですが、生殖医療に関する法律が変わったことや、実際の家族の様子など全く知りませんでした。今回この映画で実際に現実を生きられている方々の言葉が聞けてすごくよかったですし、特にはるちゃんの明るさにはとても救われるような気持ちになりました。政治家の人がこの映画を観てくれればいいなと思います。
大長編 タローマン 万博大爆発
NHK放送のシリーズは視聴済みだが、それでも「なんだこれは!」と思ってしまう一作。100分ほどの尺だが「大長編」の名に恥じぬ密度で正直かなり体力を持っていかれた。岡本太郎の言葉の引用も随所に盛り込まれ、そのストイック人生観には毎度脱帽してしまう。常識は時代によって変化するが、常識人間“エラン”が住む2025年は風来坊も言っていた通りそれはそれで奇抜でデタラメに思える。作中の常識がデタラメなようでデタラメはデタラメなままで…タローマンは常識的でエランがデタラメで…“常識”と“デタラメ”のせめぎ合いに頭がクラクラしてくる。エランの実写なんだかストップモーションなんだかわからない動きも気になりすぎる。落ち着いて心を休めながら観ることをこの映画は許してくれない。サカナクションの山口一郎のドキュメンタリーも健在。大河の時代考証パートのような働きで初見だったら確実に騙される内容。ビジネス書「伝え方が9割」を巨大ロボドラマに仕立て上げた藤井亮監督はこの映画で無敵であることが証明された。
A
各々異なる事情や信念のもとでオウムに帰依する信者たちの姿が印象的でした。私個人は諸欲からの解放を望む立場ではないものの、何らかの理想を掲げて自分を鼓舞しその理想に少しでも近づこうとする意味では、私も彼らも同じ世界観の元で生きているのだということ、言い換えれば現実社会と宗教世界は紙一重だということを再認識させられました。
もう一点、最近「報道の持つ力」について関心があるので、数ある力の形のうちの一つをこの映画に見せてもらったような気がして、感謝しています。
また近いうちにドキュメンタリー作品を鑑賞できればと思っています。ありがとうございました!
黒川の女たち
最も中心の当事者つまり被害者の黒川の女たちの表情の明るさ、声の明朗さと、被害者の親族の冷たい、厳しい顔の対比が印象的
中でも、声を大に黒川を語り続けるハルエさんと、一瞬出てきたその旦那さんのひどく冷たい表情の対比は本当に印象的
黒川の団員の男性の一歩引いた、もはや当事者から脱落したかのような感じがグロテスク
朝日新聞の日本の極右批判とかツッコミどころはあるけど、女子校でこの教育をしているというフィーチャーはいかがなものか なぜ男子校ではない?女子に犠牲を強いたのも男、女子に加害したのも男、ソ連兵の犠牲になった女子を貶める評価を最初に作るのも男、これを口外しないように画策したのも男 黒川の女から日本の女学生が学べるようなことは、日本の何の歴史の教科書からでも学べる。本当に響かなければならないのは大人になっていく男子たち。