3月1日よりシネマ・チュプキ・タバタより上映開始
『劇場版ソードアート・オンライン-オーディナル・スケール-』の音声ガイドナレーションに声優の戸松遥さん
『秒速5センチメートル』の音声ガイドナレーションに声優の梶裕貴さんが担当してくださいました!!
映画の音声ガイドとは、目が見えない方や見えにくい方に、場面や表情の解説をして映画の感動を届けるための補助ツールです。当館では座席にイヤホンジャックが搭載されており、そこにお持ちのイヤホン(貸出用もございます)を差し込めばどなたでも聞くことができます。
アメリカでは1990年にADA法(障碍者差別禁止法)が施行され、上映されている90パーセント以上の作品に音声ガイドが付いており、視覚障碍者の方も幅広い映画作品を劇場で楽しむことができます。
一方、現在オリンピック・パラリンピック開催予定の日本での割合は、2016年度では1149作品中たったの7作品でした(うち邦画610作品 洋画539作品)。
2017年に新型アプリ『UDCast』が普及し、50作品以上に音声ガイドが付きました。邦画だけの割合では一割程の作品を視覚障碍者の方が楽しめるようになり、大変喜ばしいことと思っております。
ですが、もっと広く映画を楽しんでもらいたいという切実な思いから音声ガイドを≪視覚障碍者の方だけ≫の補助ツールではなく“映画をより楽しく鑑賞するため”のエンターテイメントツールとして昇華できないかと試行錯誤して参りました。
過去には当館の音響をコーディネートしてくださった岩浪美和音響監督のお力添えがあり、声優さんによる音声ガイドが実現出来ました。(『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』では小野大輔さん、『ガールズ&パンツァー劇場版』では中上育実さんが協力してくださいました!)
お陰様で声優さんならではの彩り豊かな声の表現力で“目が見えない方”にも“目が見える方”にも映画をより深く楽しんで頂くことが出来ました!
日本の文化でもあるアニメ作品が、社会をより良く変えていき、音声ガイドに新たな付加価値を与える事が出来ると確信しております。
こういった試みの中で「見える方が行ってもよろしいのでしょうか?」という問い合わせを必ず頂きますが、ご安心ください。ファンの方でもお楽しみ頂けるような工夫もしてますし、聞いてみて楽しい・嬉しいという声を広めていただくのが視覚障碍者の方にとっての支援に繋がります。
今回の上映が実現出来たのもアニプレックスさん、コミックス・ウェーブ・フィルムさん、岩浪美和音響監督、関わってくださった方々のご尽力ゆえ。当たり前に音声ガイドが認知され、目が見えない方がどこの劇場でも映画を楽しんでいただける日を楽しみにしております。
そのためには、皆様のご協力が必要です。是非シネマ・チュプキ・タバタに音声ガイドを聴きにいらしてください!!よろしくお願いします!!
【関連リンク】
・『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』音声ガイド 小野大輔さん(2016/12/1)
・『ガールズ&パンツァー 劇場版』音声ガイド・エンタメ化計画!!(2017/8/7)