同性婚が認められていない日本で暮らす同性カップルの家族を追った『ふたりのまま』と、10年前に全州で同性婚が認められるきっかけになったアメリカの裁判を追った『ジェンダー・マリアージュ』を同時上映!海外と日本のダイバーシティの意識の違いを学ぶきっかけとなれば幸いです。
日本のドキュメンタリー映画『ふたりのまま』のバリアフリー字幕制作には、3名の聴覚障害者の方にご協力をいただきました。作品に応じた「バリアフリー字幕に大切なもの」を問い直し、聴覚障害者と共につくることで見えてきた様々な気づきや発見を今後に生かせるよう、字幕制作についてのアフタートークも行います。 (制作した字幕や音声ガイドは、当館での上映後、スマートフォンアプリUDCastに対応させていきます。)
聴覚障害者と共につくる字幕付きダイバーシティ映画上映
10/18(土)~31(金)*水曜休映(『ジェンダー・マリアージュ』のみ、26日も休映)
①16時30分〜18時27分
『ジェンダー・マリアージュ 全米を揺るがした同性婚裁判』
◉ご予約:https://coubic.com/chupki/2477995
②18時50分〜20時23分
『ふたりのまま』
◉ご予約:https://coubic.com/chupki/4513994
「ふたりのまま』 アフタートークスケジュール 20:25〜21:00 /聞き手:アーヤ藍(宣伝)
●10月18日(土) 長村さと子監督 ×東海林毅さん (映画監督)
●10月19日(日) 長村さと子監督 ×うすい愛子さん (立憲民主党 東京都北区議会議員)
●10月24日(金)※長村さと子監督
●10月25日(土)※渡辺三奈 (字幕制作者) × 山本芙由美さん(Deaf LGBTQ Center代表・字幕QC)
<山本芙由美さんだけリモートでのご登壇となります>
●10月26日(日)長村さと子監督 & 伊藤ひろみさん(プライベートケアクリニック東京 精子バンク部門マネージャー)
●10月31日(金) 長村さと子監督 ×ぽてちさん (出演者) ※10月24日・25日のアフタートークには、手話通訳がつきます
◆◆◆ トークゲストプロフィール ◆◆◆
長村さと子監督
一般社団法人こどまっぷ共同代表として、LGBTQ+当事者で子どもを望む、子育て中の家庭を中心に、長年にわたり相談支援を行ってきた。自身も同性のパートナーとともに暮らし、2021年には自ら声を上げ足立区ではじまったパートナーシップ・ファミリーシップ制度に登録し第一号に。長年の妊活の末に一児の母となり、レズビアンで母親の立場から、すべての女性が生殖補助医療を受けられる社会を目指してロビー活動を続けている。また、多様性に開かれた街・東京新宿二丁目を拠点に、ジェンダー・セクシュアリティ・人種・障害などにかかわらず、子どもから大人まで誰もが安心して過ごせる居場所をつくることを目指し、飲食店を経営している。10月18日(土)
東海林毅さん(映画監督)
武蔵野美術大学在学中より活動を開始し、1995年東京国際レズビアン&ゲイ映画祭にて審査員特別賞を受賞。バイセクシュアル当事者でもあり、映画を通して LGBTQ+と社会との関わりを探ってきた。短編「老ナルキソス」(2017)が国内外の映画 祭で10冠を獲得、長編版をセルフリメイクし、2023 年に劇場公開。「片袖の魚」(2021)では日本で初めてトランスジェンダー当事者の一般公募オーディションを行い話題となる。2024年11月20日に「LGBTQ+差別に反対する映画監督有志の声明」を有志代表として掲出した。10月19日(日)
うすい愛子さん(立憲民主党 東京都北区議会議員)
青山学院大学卒業。2016年、16年間半身不随の祖母を介護していた祖父が亡くなったことにより介護のために当時勤めていた会社を辞め、その後は神奈川県議会議員の秘書を経て、東京都北区議会議員に2019年4月、初当選。2023年に二期目の当選を果たし、現在は北区議会議員としてジェンダー平等な社会の実現のため、またLGBTQや外国籍、子どもや障がいがある人など政治に声を届けにくい人たちの声を政治に届けるべく活動をしている。10月26日(日)
伊藤ひろみさん(プライベートケアクリニック東京 精子バンク部門 マネージャー)
早稲田大学政治経済学部卒業。コーネル大学ホテル経営大学院修士課程修了。証券会社勤務を経て、2019年からデンマークの民間精子バンク、クリオス・インターナショナルの日本事業担当ディレクターとして、無精子症の夫婦や女性カップル、選択的シングルマザーによる精子バンクの利用を支援した。2024年5月、現職にて国内初の非匿名ドナーのみを募る精子バンクを立ち上げた。
<映画について>
◉16時30分〜
『ジェンダー・マリアージュ 全米を揺るがした同性婚裁判』
(2013年製作/112分/アメリカ/ドキュメンタリー )
*日本語字幕・イヤホン音声ガイド付き
同性婚が合法とされていたアメリカ・カリフォルニア州で、2008年11月、結婚を男女間に限定する州憲法修正案「提案8号」が通過。同性婚が再び禁止されることになった。この「提案8号」を人権侵害であるとして州を提訴したのが二組の同性カップル。クリス&サンディとポール&ジェフ。アメリカ合衆国最高裁判所で婚姻の平等が初めて争われるこの訴訟のもと、かつてブッシュ対ゴアの大統領選で敵同士だった2人の弁護士、テッド・オルソンとデヴィッド・ボイスも手を取り合う。愛とは、家族とは、人権とは……。彼らのかつてない闘いを5年以上に渡って撮影し続けた感動のドキュメンタリー。
◉ご予約:https://coubic.com/chupki/2477995
————
◉18時50分〜
『ふたりのまま』
(2025年製作/88分/日本/ドキュメンタリー)
※バリアフリー日本語字幕・イヤホン音声ガイド付き
同性婚が認められていない日本にも、子どもを育てている同性カップルの「家族」はたくさん存在します。しかしその大多数が、差別や偏見を懸念し、関係性を隠して暮らしています。 そんな「見えない」家族のことを知ってもらいたいと 4組の「子どもを育てている/子どもを望む」同性カップルの日常をカメラに収めました。精子提供をしてもらった友人と本人の両親たちと一緒に、生まれたばかりの赤ちゃんを育てるカップル。 ステップファミリーになるために同棲を始めたシングルマザーと同性のパートナーのカップル。 長年不妊治療に時間もお金も心も注いできたが、様々な「期限」にプレッシャーを感じているカップル。 精子バンクを通じた精子提供で生まれ、育ててきた娘がまもなく成人を迎えるカップル。4組4様の「家族」の選択のなかにある、子どもへの愛情、子育ての悩み、未来への願い……。
◉ご予約:https://coubic.com/chupki/4513994
※いずれもトークのみのご予約は承っておりません。
※耳のご不自由な方には、24日・25日は手話通訳付き。その他日程のトークは文字通訳(UDトーク)でサポートします。
ご希望の方はご予約後、cinema.chupki@gmail.comまでご連絡ください。
※難聴のお客様には、マイクの音を増幅させて舞台挨拶の内容をお聴きいただけるようにいたします。
スタッフまでお申し付けください。
※本作の舞台挨拶回は12チケット、サポーター割引適用外となります。
※登壇者は予告なしに変更する場合がございます。予めご了承願います。
【チケット料金】
一般 1,700円/シニア (60才以上)1,300円/学生・ユース(22才以下) 1,000円/中学生以下 500円/チュプキサポーター会員(一般1,500円、シニア1,100円)/介助者無料/未就学児無料
<会場・問い合わせ>
CINEMA Chupki TABATA
シネマ・チュプキ・タバタ
東京都北区東田端2-8-4(水曜休)
TEL・FAX 03-6240-8480
cinema.chupki@gmail.com
本事業は、障害の有無や、言語・文化の違いを超えて、誰もが楽しめる東京を目指すキ ャンペーン「オールウェルカム TOKYO」に賛同しています。
本事業の鑑賞サポートは、誰もが芸術文化に触れることができる社会の実現に向けて、「東京文化戦 略 2030」の取組「クリエイティブ・ウェルビーイング・トーキョー」の一環としてアーツカウンシル東京が助成しています。