『地球交響曲 第五番』
(2004年/日本/133 分)
上映時間:10時30分~12時43分
☆地球交響曲(ガイアシンフォニー)とは☆
GAIAガイアとは、ギリシア神話に登場する地球の女神、いわば「地母神」のこと。このドキュメンタリーは、あたかも、ガイアが奏でるシンフォニー(交響曲)のように、それぞれに独立した主題をもった楽章が重なり合って、全体として地球という大きなハーモニーを奏でている。全体を通してのテーマは「地球の中の私、私の中の地球」。それぞれの楽章は、世界各地で取材を行ない、それぞれの分野で「今」を語るに相応しい大きな仕事を成し遂げた人々に登場していただき、自らの体験をふまえてメッセージを送っている。龍村 仁監督のオムニバス映画シリーズ。
【第五番】“全ての存在は時空を超えて繋がっている”
『再会と出会い』
2003年夏から秋にかけて、かつての「地球交響曲」出演者達が続々と日本にやって来ました。天河神社の七夕神事にスーザン・オズボーン(第二番、第三番、主題歌)が参列、伝統の能舞台で「アヴェ・マリア」「浜辺の歌」などを奉納しました。また、ラッセル・シュワイカート(第一番)が広島、原爆慰霊碑の下で「Cosmic Birth(宇宙的誕生)の時代」について語ってくれました。
続いて、ジェームズ・ラブロック博士(第四番)が、故野澤重雄さん(第一番)のトマトの巨木を訪ねてくれました。そして、ラブロック博士滞在中にダライ・ラマ法王(第二番)が来日、ふたりの夢の「出会い」も実現、さらにダライ・ラマ法王初めての伊勢神宮正式参拝も撮影しました。ジェーン・グドール博士(第四番)は、七五三で賑わう明治神宮で名嘉睦稔(第四番)と、未来の子供達についてなごやかに語り合ってくれました。すでに亡くなった出演者達(野澤重雄、ジャック・マイヨール、星野道夫など)も、この「再会と出会い」の中に再登場することになるでしょう。
『誕生と死』
母の子宮に宿った新しい生命は、わずか十月十日の間に、母の子宮の中で、およそ40億年の地球の全生命の進化の歴史を通過し、その全記憶を宿しながらこの世に生まれ出ます。ひとりの赤ちゃんが持つ、もはや神秘としか呼びようのない精妙な生命の仕組みは、バクテリアから人類まで、40億年の歳月をかけて、誕生と死を繰り返してきた地球の全生命の「叡智の結晶」なのです。全ての存在は繋がっている、その視点をもって、「誕生と死」を見つめてゆきます。
監督:龍村 仁
出演:アーヴィン・ラズロ、石垣 昭子